雌性生殖器の腫瘍について

先日、大阪で日本獣医がん学会がありました。

テーマはタイトルの雌性生殖器の腫瘍でした。

多くの腫瘍の中でこの部位の腫瘍の頻度は

決して多いものではありませんが、

犬の場合、何といっても腫瘍ではないのですが

子宮蓄膿症という中高齢犬で避妊手術をしていない

子に頻発するよくご存じの疾病があります。

当院においても今回のテーマに関する

大変珍しい症例が二つありました。

 

一つは、昨年16歳のMIX犬のテリーちゃんで、

元気食欲なく陰部から出血ということでした。

詳細な検査の結果から(省略します)

不正出血と肝嚢胞(高齢犬での異常出血と肝臓のできもの?)

と仮診断し、年齢的なこともあり、対症療法にとどめました。

しかしながら、半年後、同様な症状がでて、

今度は高熱、子宮腫大がみられたため、

子宮蓄膿症を疑い、飼い主さんの同意のもと

摘出手術を実施することとしました。

そして、結果は卵巣のう腫(ソフトボール大)と

子宮粘液腫だったのです。手術は無事成功し

17歳になりますが今のところ元気です。

 

もう一例は、昨年10歳のイングリッシュセッターの

サリーちゃんです。これも同じく不正出血と思われ、

子宮蓄膿症も考えられますが、多飲多尿ではなく、

白血球数も正常で、膣スメアー像では発情期の

細胞が多数でているのです。エコーでも子宮の

腫れが少ないので確定診断できないため、

対症療法を続けていたのですが、

2ヶ月後、卵巣子宮の腫大が確認されたため、

直ちに摘出手術を実施しました。

結果は漿液嚢胞腺癌でした。

簡単にいえば、卵巣がんです。

結果は完治で今も元気です。

やはり、今回のテーマにあった内容は

今後の動物の高齢化社会?では十分に

考えられるlことです。  

避妊手術(去勢手術もふくめて)はぜひ若いうちから実施してください。
長生きするためにも。

動物のお医者さんUNO でした。